なかい隆晃の記事

農政環境常任委員会R6/9/17(議事録)「農福連携」について

政策活動
政策活動

○なかい隆晃委員
 53ページの農福連携推進事業についてお尋ねする。6ページに農福連携推進事業の実績と
して約900万円が記載されている。私は、農福連携に非常に注目しており、福祉部、または商
社の発想といった観点が非常に重要だと思っている。特に、人材育成が非常に重要だと思う
が、例えば、福祉において、就労者の工賃計画を踏まえたものなのか、または優先発注の観
点も兼ね揃えて見る必要があるのではないか。さらに、販売先の確保ということで、マルシ
ェやイベント等といった出口戦略の観点として商社の発想が特に重要ではないかと思う。そ
れについては、前回の管内調査で、朝来市の株式会社NOUENの話を聞いて実感した。
そこで、今後の農福連携推進に対して、ひょうご農林機構はどういった観点で進めていく
のかお聞きする。


○参考人(公社)ひょうご農林機構
 農福連携については、農林部局や福祉部局の連携が必要となってくる。部局ごとに、推進
員やコーディネーターをされる方がおり、それらの方が連携することが基本となっているが、
やはり相手方のことが分からないと、スムーズなマッチングができない。そこで、53ページ
の上段の表に、農福連携技術支援者育成研修会の開催と記載しているが、これを今年度から
実施する。国が主体的に行っているが、各都道府県でも同じようなことができるので、兵庫
県でも今年度から取り組むこととし、農業分野と福祉分野、両方の知識を持った上で連携を
うまくしようとするものである。
 今までは、農業のことは分かっていても、福祉のことが分からないので、福祉の方といろ
いろ調整をする形になっていたが、1人で両分野を分かることにより、ワンストップで農福
連携を進めることができる制度である。今年度、研修会を行う予定で進めており、実際は、
今月末頃から第1回目の研修を行うが、20名の定員に対して、1.5倍程の応募等があったので、
来年度も引き続き開催する予定で進めている。先ほど委員から質問があったとおり、ワンス
トップでできるような人材を育成するために、現在、ひょうご農林機構としても進めている
ところである。


○なかい隆晃委員
 現在、障害者支援事業でしごと開拓員といった事業があると思うが、しごと開拓員に更な
る知識を付けていく人材育成のやり方と、新しく人材育成をしていくやり方があるが、障害
者支援事業のしごと開拓員に対するアプローチは現在どうなっているのか。


○参考人(公社)ひょうご農林機構
 先ほどの研修についても、農業分野の方、福祉分野の方、両方をコーディネートされるよ
うな方といった大きく3分野に分かれて応募がある。少し偏り等もあったが、3分野それぞ
れ同じ割合で受講していただけるよう、20名の定員のところに30数名の応募があったので、
それぞれの分野がほぼ同率割合になるような形にしている。そういった意味で、できるだけ
偏りがなく、いろいろな方に両分野を把握していただくよう調整をしている。


○なかい隆晃委員
 分かった。最終的には、就労者の工賃計画を向上させたいという思いが、私の中には強く
ある。兵庫県は少し下位のランクにあると思う。ただ、優先発注に関しても、官公庁からの
優先発注の目標額に対して半減している状況であるので、そういった工賃の考え方と優先発
注の考え方を踏まえた人材育成もお願いしたい。

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