○(なかい隆晃委員)
データの確認を2点させていただく。9ページに記載の六次産業化・地産地消法の計画認定状況のデータについて、兵庫県と宮崎県の件数がほぼ同数であるが、この件数の類似性は分かるが、内訳の特色や地政学的な違いによる影響はあるのか。
また、16ページの市民農園の整備促進について、令和5年3月現在で468ヵ所との記載がある。今後、都市部において公園内で新規開設する市民農園の需要が増えるのではないかと思っているが、この468ヵ所のうち、公園内の市民農園はあるのか。あれば件数を教えていただきたい。
○総合農政課長
まず1点目の6次産業化についてであるが、兵庫県と他地域で大きく違う特徴を見てみると、この調査には直売も6次産業化に含まれており、都市農村交流の観光農園や農家レストランなども6次産業化の中に位置付けられている。兵庫県で特徴的なのは、直売の部分が多いことであるが、都市から離れたほかの地域については、農産加工といった分野が大きくなっている。あと、農家レストランや観光農園についても、兵庫県は全国で比べると大きい状況である。これは都市近郊のメリットを生かした取組、つまり、直接身近な生産者から消費者の方に新鮮なものをお届けするという取組が、兵庫県では多くなされていることが大きな特徴だと思う。
次に、市民農園についてであるが、現状の468ヵ所の内訳については、都市部で125ヵ所、都市周辺部は292ヵ所、中山間地域は40ヵ所である。都市部や都市周辺地域に市民農園は多く設置されている。なお、利用率については、昨年度のデータであるが、都市部が約88%、都市周辺部は約66%、中山間部は56%ということで、都市部や都市周辺部で非常に人気が高い状況となっている。
○(なかい隆晃委員)
468ヵ所のうち、都市部が125ヵ所で利用率が88%とのことであるが、都市部の125ヵ所の中で、公園内の市民農園があれば件数を教えていただきたい。
○総合農政課長
ここで言う市民農園は公園ではなく、一般的に農地でされているものを指しており、公園内での花壇等の部分までは調査していない。
○(なかい隆晃委員)
分かった。神戸市は公園の数が非常に多く、1人当たりの公園面積も非常に大きいので、公園内に市民農園を開設してほしいといった声がこれから要望として上がってくるのではないかと予測している。今後、市民農園の在り方にしても、公園内について検討課題として上がってくるのではないかと思ったので、質問した。
○総合農政課長
公園内の花壇等で親しまれている方もいる。実際に、都市部の中でも、住民の方が空き店舗等にコンテナのような形で協力しながらやっている事例もある。農林水産部としての市民農園は、制度的には、直接農家が設置して貸す方法と、もう一つは、農業者が農園を管理して利用してもらう方法がある。これについては、県内どこでも取り組めるようになっている。都市公園における市民農園の取組については、各市町での取組になり、特にこちらでの制限等はないので、状況に応じて進めていくことになると思う。