○(なかい隆晃委員)
薬務課について2点ある。まず、4ページの抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について、ゾフルーザの備蓄状況を見ると、令和6年度末予定が1万8,000人分で、目標の6万1,700人分とは大幅な乖離が見られるが、見解を伺う。
2点目、5ページの薬物乱用防止対策についてである。令和5年度の検挙者数724人のうち、大麻事犯検挙者は447人で全体の61.7%で、初犯者が約9割を占めるとのことである。11ページの資料には、20歳から29歳が約59%で最も多く、次に20歳未満が約19%とあった。特に、10代の検挙者数や、若者の動向が気になる。そのうち約60%が有職少年で、約20%が高校生という結果で、警察の所管でもあるが、10代の検挙者の傾向や特徴、今後の薬物乱用防止対策の10代向けの重点施策について見解を伺う。
○薬務課長
まず、1点目の新型インフルエンザ対策の備蓄で、ゾフルーザの予定数が少なく、目標数と乖離している件について、ゾフルーザは新しく出た薬で、現在のところは薬価が高い状況がある。予算規模の中で、今後、目標値に準じた購入をしていく予定である。備蓄の中にも、期限切れになる抗インフルエンザ薬もあるので、そことの兼ね合いでゾフルーザの割合を増やしていく。
2点目の薬物乱用について、特に若年層の大麻の乱用が問題になっているが、委員の指摘のとおり、有職少年に対する啓発と高校生以下への啓発がある。高校生以下の啓発については、薬物乱用防止教室等で、薬物の危険性について講義、啓発を行っているが、有職少年に対する啓発というのが難しいところである。それについては、一般的なチラシや啓発物資の配布とともに、SNS等でそういった文言を検索したときに、薬物は危険だという文言が出るようにXで対策をしている。あるいは、三宮、西宮、姫路の街頭ビジョンにおいて、薬物乱用の危険性を啓発する内容を流すことで、有職少年に対しての啓発活動を実施している。
○(なかい隆晃委員)
薬物乱用防止対策について、有職少年へのアウトリーチが非常に難しいと思う。学生であれば教育委員会による普及・啓発のアプローチで効果があるとは思うが、先ほどのSNSやチラシ、看板でアウトリーチできるのか疑問である。働いている10代の少年たちへのアウトリーチを、知恵と工夫で改善を要望する。
○薬務課長
有職少年に対する啓発も含めて、対策を進めていく。