令和7年7月9日(水)、県立兵庫工業高校(兵庫区和田宮通)同窓会館にて「神戸土木事務所の出前授業」が開催。兵庫県土木部に所属する当事務所の職員6名が同校に出向き、「出前授業」を実施しました。今年度は「文教常任委員会」に所属していることに加え、これからの「県立高校」のあり方を注視している仲井にとって、今回は単独の授業見学を打診しました。出前講座の概要は、①「土木インフラの造形美」、②「社会インフラの役割」、③「身近なビッグプロジェクト」、④Q&A、 ⑤アンケートという流れ。具体的には、①は国内外の映えスポットを紹介。世界遺産、近代建築、都市景観等を写真や動画を多用して紹介。「土木工学」の魅力を伝えていました。次に、②の社会インフラの役割を説明。「わたしたちの街をもっと住みよい魅力的な街に!」という定義を紹介。「街の未来をつくる道具」というフレーズは印象的でありました。社会を支える土台として、「津波・高潮・土砂対策」「道路・空港・港湾」「公共交通・自転車道」や「グリーン社会・カーボンニュートラル」等の幅広い事業分野を紹介。さらに、③の身近なビッグプロジェクトとして「阪神高速 大阪湾岸道路西伸部」の概要を説明。事業費6,740億円、14.5㎞。平成30年から事業がスタートしています。長田区の「駒栄」まで海岸部の延伸があり、写真スライドを用いて丁寧に説明していただきました。夜のイルミネーションにより、新たな都市景観やランドマークになることも期待できます。今回の「出前授業」は実際の現場事情に精通している土木職員が出向き、対面で語ることに大きな意義があると考えます。学生たちは漠然と「土木技術者」を目指して日々の学校授業に取り組んでしまいがち。実際に働いている方からのアドバイスは貴重。具体的なイメージが膨らみ勉強に対するモチベーションもアップすると感じました。特に、今回は同校出身である土木職員が後輩に対して説明をする絶好の機会の場ともなりました。学生からの質問では「仕事のやりがいは?」「公務員を選んだ理由は?」「残業、有休、給料は?」等があり、具体的な仕事に対するイメージが膨らんでいたように感じました。最後に、県立高校と言っても多様な学びの高校があります。仲井の経験上は「普通科」ですが、今までの既成概念に捉われることなく、これからも幅広く兵庫県下の県立高校を視察していきたいと考えています。
県立兵庫工業高校(出前授業見学)都市環境工学科1年生~神戸土木事務所企画~
