なかい隆晃の記事

管内調査(R8年1/21~22)西播地区の教育施設!~兵庫県議会文教常任委員会~

議会活動
議会活動

【第1日目】

① 一般社団法人「まっくろくろすけ」(神崎郡市川町)

 1997年高砂市で活動スタート、2002年日本初の「デモクラティックスクール」として設立。「子どもの自主性や創造力を尊重することに重きをおいた」オルタナティブ教育。不登校児童生徒の居場所づくりに取り組んでいます。教育理念は「子どもは自ら学び育つことができる」。3つの学びの柱、「学びに自らのイニシアティブを発揮すること」「自らの成長に責任をもつこと」「好奇心を失わないままで学ぶ力と学び方を身につけること」。在籍者は4歳~25歳までと幅広く、異年齢・無学年の集団の中で学び合います。5つの約束、「自分のことは自分で責任をもちます」「全体のことにはみんなで責任をもちます」「小さい子から大きい子まで、みんなが安心して参加できるように暴言や暴力はふるいません」「もう決まっているルールなど何でも変えていけます」「したいことや言いたいことがあれば自分から言ってください」の文言を掲げていたことに感銘を受けました。民主的なコミュニティを運営する経験を積ませようとする体制の整備に尽力され、「ミーティングで話し合って決める」風土を醸成されていました。2016年から兵庫県フリースクール等連絡協議会が設立され、現在は40超の団体で組織されているとのこと。2019年、兵庫県教育委員会と意見交換が開始。2020年、兵庫県で民間施設ガイドラインが制定。2025年、民間施設利用料への助成制度がスタートしました。

② 県立姫路海稜高等学校(姫路市)

 令和4年「県立姫路南高校」「県立網干高校」「県立家島高校」の発展的統合が公表。令和7年「県立姫路海稜高校」が開校、第1学年289名(1期生)が入学。校訓は「自主、創造、協働」、設置学科は「普通科・地域科学探究科」の2つ。校長曰く、「姫路海稜の根幹は人づくり。これからの時代に必要な力は学力ではなく魅力。18歳で自立できる生徒の育成を目指し、偏差値を引き算して何が残るのか?あるいは何を残したいのか?人とどのように関わって何を大切にしていきるのか?こんな問いに答える力を養いたい!」とのこと。特に「探求活動」を重視し、創造性を高めるアントレプレナーシップ教育(起業家精神)や金融教育(意思決定の力を鍛える)にも力点を置いています。令和7年8月のオープンハイスクール、魅力ある講義棟に約2000名(中学生1200名、保護者800名)が集まったとのこと。総合型選抜入試の目標80名(国公立大学)を掲げて、「挑戦と創造」をスタートさせています。

③ 播磨西教育事務所(姫路市)

 所管する学校数の割合は、姫路市51%・相生市5%・たつの市10%・赤穂市8%・宍粟市8%・神河町2%・市川町3%・福崎町3%・太子町3%・上郡町2%・佐用町4%・播磨高原1%(令和7年5月1日データより)。児童生徒数の割合は、姫路市67%・相生市3%・たつの市9%・赤穂市5%・宍粟市4%・神河町1%・市川町1%・福崎町3%・太子町5%・上郡町1%・佐用町1%・播磨高原0%(67人)とのこと。菅内の姫路市の割合が非常に高い地区でもある。概要説明も「姫路市」と「姫路市以外」の分類が多いのが特徴的であった。「小規模化への対応」と「大規模化への対応」等、市町の学校規模適正化の取組が続く。部活動改革の完全移行(令和8年度中)は、赤穂市・たつの市。未定は市川町、策定中は福崎町・上郡町。地域の温度差を感じた。トピックスとして、「はりにし探求Meeting」。小中高における探求的な学びの発表会を開催。「ひょうご教育の日」の11月3日に実施したとのことであった。特に「探求活動」を重視した取り組みを強化している現場の声を聴取できました。

【第2日目】

④ 姫路市立白鷺小中学校(姫路市)

 平成21年、白鷺小学校・白鷺中学校が「小中一貫教育推進モデル校」としてスタート。平成29年、白鷺中学校ブロックが「姫路コミュニティースクール」に指定。平成30年、義務教育学校として「白鷺小中学校」が開校されました。児童生徒数(R7年度)は、小学校(前期課程:27クラス、662人)中学校(後期課程:9クラス235人)とのこと。学区は指定されており、中学受験で私学に転出する生徒もいるとのこと。学校教育目標「確かな学力を中核とした総合的な人間力の育成」を掲げ、目指す子供像を「社会をつくる子」「がんばりぬく子」「探求する子」としています。部活動地域展開の状況は、22の競技種目があり、うち平日の部活動は8、休日のクラブ活動は14。休日のクラブ活動は2パターンあり、「姫カツクラブ」(校区を活動拠点とするクラブ)(近隣校区にある参加可能で活動拠点となる中学校クラブ)とのことでした。姫カツクラブの概要は、姫カツ運営事務局を置き一括して募集受付を行います。学校施設を優先させながら市施設や民間施設等とも連携、月会費3,000円・年会費3,000円(保険料・アプリ使用料等を含む)、指導者謝金(1時間1,500円)を設定。会費徴収も一括して、運営事務局が担うことでした。

⑤ 県立千種高等学校(宍粟市千種町)

 昭和23年、県立山崎高校定時制課程千種分校として開設。昭和36年、全日制に移行。昭和50年、県立千種高校として独立。平成12年、「小規模校活性化方策の研究」指定。平成17年、文科省「コミュニティ・スクール推進事業調査研究校」指定。平成22年、宍粟市立千種中学校と「連携型中高一貫教育校」に改編とのこと。今までの卒業生数4,112人(山崎高校千種分校1,413人+千種高校2,699人)、現在の設置学科は「普通科」のみで1学年1学級の40名定員である。一方、令和7年度の生徒数は98名(定員120名)であり約82%の充足率という状況であります。「地域になくてはならない県立高校」ということで、さまざまなアイデアを駆使しています。驚愕したのは、「給食」があることです。兵庫県全日制高校で唯一の取り組みです。「地元食材で抜群の栄養バランス」、「生徒満足度90%」「一食あたり約350円」、年間を通じて同じメニューはなく「食育」を重視しています。平成29年度より開始、9年目とのこと。地元給食センターより毎日配達されるとのことでした。また「学校間連携」は、こども園・千種小学校・千種中学校と活発な交流事業を行っています。「中高」合同体育祭、「園小中高」ふれあい文化祭、「園小中高」合同マラソン大会や「小中高」合同田植え・稲刈り等。千種高校のお米が全国2位の金賞になったことも(2020・2021、2年連続)。さらに「地域連携」も進め、なんと昨年は生徒が企画・運営した「宍粟一周バスツアー」を開催したとのことでした。「町の活性化」の中核となる県立高校モデル、大いに学ぶことができました。

  ありがとうございました。以上、概要報告です!

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